宇都宮の中心部から、やや西に位置するユニオン通りに面する敷地は間口約8m、奥行き約18mの南北方向に長い形状である。
1,2階にテナントを設け、3階にオーナーの住居を設けるという、都市型の併用住宅の計画である。
準防火地域、3階建て、併用住宅という条件から、構造は鉄骨造として、ボーリングによる地盤調査を行い、基礎形式は地盤改良による直接基礎を選定した。
3階のオーナー住居は、ビルオーナーの希望によりファミリールームを中心としたゲストハウスの要素を持つ住宅である。使用した内部仕上げ材は、自然素材を意識して採用している。床材は杉の無垢材を加工し自然塗料で仕上げ、壁材は、沖縄の月桃紙を張っている。
浴室は、ハーフユニットを採用し、壁、天井は、結露の少ない檜羽目板を使用している。
テナント入居の関係から、約5ヶ月間の短期間の工事であり、2004年12月の竣工した。