この建物は、宇都宮市北西部に位置する、田園地帯の広がる静かな高台に計画された、若夫婦二人の住宅である。建主の要求は大屋根をかけた軽快でダイナミックな和風の外観を希望し、開放的なリビングとリビングと一体的なダイニングキッチンがほしいというものであった。
その希望に対して、外部との連帯感のあるリビングを中心に、和室、ダイニングコーナー、そして読書室という提案をした。
打合わせを進めるなかで、御夫婦の趣向が一致しているということで、各部の仕上げ、色彩計画、ディティールの決定等の打合わせは、とても楽しいものであった。
住宅の完成時には、「もう打ち合わせはなくなって、さびしい感じですね」と御夫婦からうれしいお言葉をいただきました。