ジャック・ニコルソン Jack Nicholson

『チャイナタウン』 1974年 ロマン・ポランスキー監督

 アメリカン・ニュー・シネマの代表作と言われる『イージー・ライダー』('69年。デニス・ホッパー監督)は一風変わった映画だった。主人公たちが何故ドロップ・アウトするのか、その彼らを南部の農民が何故撃ち殺すのか、何の説明もない。だが、そのカメラ・ワークと全編を流れるロックに当時重くのしかかったベトナム戦争の影を感じさせた。この映画にアル中の弁護士として出演、虚しさを倍加させたのがジャック・ニコルソンだった。
 その後も『ファイブ・イージー・ピーセス』('70年。ボブ・ラフェルソン監督)や『愛の狩人('71年。マイク・ニコルズ監督)、『さらば冬のかもめ』('73年。ハル・アシュビー監督)で強烈な個性で体制批判を展開。『カッコーの巣の上で』('75年。ミロス・フォアマン監督)ではアカデミー主演男優賞を受賞した。しかし、戦争の終結と人気も定着したこともあって『チャイナタウン』や前出のB・ラフェルソン監督とのコンビによる『郵便配達は二度ベルを鳴らす』('81年)など出演作には娯楽性が増していき『愛と追憶の日々』('83年。ジェームズ・L・ブルックス監督)でアカデミー助演男優賞を受賞。さらに『バットマン』('89年。ティム・バートン監督)に至ってはコミカルな悪玉・ジョーカーを演じて周囲を驚かせた。
 '56年に『お茶と同情』にて端役デビューしたが映画制作者で監督でもあるロジャー・コーマンの傘下に入り当時は脚本・企画・制作者として知られ、ジョン・ヒューストン監督の娘・アンジェリカ・ヒューストンと長年同棲、同監督のもと『女と男の名誉』('85年)で夫婦共演を果たした。

1937年4月22日 米・ニュージャージー州ネプチューン生まれ 身長179cm

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