ジュリアーノ・ジェンマ Giuliano Gemma

『星空の用心棒』 1967年 スタン・ヴァンス監督

 かつて、日本で「マカロニ・ウェスタン」と言えばイタリア製西部劇を揶揄する表現であった。マカロニ界のプリンスと言われた本名・ジュリアーノ・ロベルト・アルマンド・ジェンマも例外ではなく、当初は「モンゴメリー・ウッド」なるいかにも胡散臭い米国名で登場し、キワモノ扱いを受けた。しかし、本家にはない斬新アクションと奇抜なアイデアが支持を受けるのも遅くはなかった。彼自身も抜群の運動神経を生かし、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』('64年。セルジオ・レオーネ監督)で火がついたマカロニ・ブームを継承する存在になった。
 ローマの貧民街に育ち幼い頃から肉体労働に従事。高校卒業後消防団員、兵役を終えて様々な職業に就いた後、'57年に演劇学校に入学。モデルを経て'59年、体育館にてトレーニング中映画監督のドウチオ・テッサリに見出され、同監督の『タイタンの逆襲』('61年)から主役級にのし上がった。
 ブームが去った後、『ミラノの恋人』('74年。ルイジ・コメンチーニ監督)や『女たちのテーブル』('85年。マリオ・モニチェッリ監督)といった現代劇にも出演するが西部劇からの脱皮が果たせなかったのも「ミスター・マカロニ」の宿命だったのかも知れない。

1938年9月2日 イタリア・ローマ生まれ 身長184cm

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