ジャン・ギャバン Jean Gabin

『現金に手を出すな』 1952年 ジャック・ベッケル監督

 トーキーになって舞台から進出した役者が多いのは各国の共通かもしれないがジャン・ギャバンもその一人である。父はミュージック・ホールの芸人、母親も歌手。自身は人夫をはじめ様々な肉体労働に従事した後、フォーリー・ベルジェールの舞台に出るようになった。
 '31年端役で銀幕でデビュー。『上から下まで』('33年。G・W・パプスト監督)と『白き処女地』('34年。ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)のヒットにより一線級にのし上がり、『地の果てを行く』('35年)や『我らの仲間』('36年)、『望郷』('36年)といった下町気分旺盛で激しやすい性格の成年を演じた一連のデュヴィヴィエ監督とのコンビで大成功を収めた。
 ジャン・ルノワール監督の『大いなる幻影』('37年)や『獣人』('37年)などの名作と共に、年齢と共に凄みを増して『ヘッドライト』('55年)や『地下室のメロディ』('62年)、晩年の『シシリアン』('69年)といったアンリ・ヴェルヌイユ監督作品の老ギャング役でも一時代を築いた。

1904年5月17日 仏・パリ郊外メリエル生まれ 身長183cm

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