ゲーリー・クーパー Gary Cooper

『昼下がりの情事』 1957年 ビリー・ワイルダー監督

 演技派というよりもその個性で男女を問わず30年もの間人気を保持しただけでも類い希な存在だったゲーリー・クーパーもハリウッドでのスタートはエキストラのアルバイトだった。
 その風貌から察知されるように両親とも英国人。父親は牧場を経営しながら判事を務めていた。名制作者サミュエル・ゴールドウィンに認められ『夢想の楽園』('26年)の脇役に抜擢されたのがスター街道の第一歩。その後、パラマウント社に招かれてクララ・ボウ他人気女優の相手役を務め、空中戦大作の『つばさ』('27年。ウィリアム・A・ウェルマン監督)にも出演したが、本領発揮はトーキー時代到来から。『モロッコ』('27年。ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督)や『市街』('31年。ルーベン・マムーリアン監督)、『武器をさらば』('32年。フランク・ボーゼイジ監督)などのヒットよって短期間のうちにハリウッドきってのトップ・スターに定着。
 長身で男性的魅力がある反面、ラブ・シーンは苦手、しかし、そのユーモアのセンスと真摯な性格を同居させた個性をよく生かし、戦中戦後にかけてますます大成。『オペラ・ハット』('36年。フランク・キャプラ監督)や『誰がために鐘は鳴る』('43年。サム・ウッド監督)、『真昼の決闘』('52年。フレッド・ジンネマン)一流監督にも恵まれ、いわゆる駄作と言われる作品も極めて少なかった。

1901年5月7日 米・モンタナ州ヘレナ生まれ 身長190cm

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