『草原の輝き』 1961年 エリア・カザン監督
文字通りニュー・シネマの幕開きを飾った『俺たちに明日はない』('67年。アーサー・ペン監督)を制作・主演を務め、『天国からきたチャンピオン』('78年)や『レッズ』('81年)では主演の他監督もこなした。後者ではアカデミー監督賞を受賞したが、その彼も決して順風満帆ではなかった。ジェームス・ディーンに遅れること6年、エリア・カザン監督のもと『草原の輝き』にて主演デビューを果たし、鮮烈な印象を残すもその後は鳴かず飛ばずで辛酸をなめた時期もあった。
父親はかなり知られたバンドマンで姉は女優のシャーリー・マクレーン。肉親を追い抜こうという気持ちが彼を大成させた要因の一つだったことも事実であろう。そして、ジョーン・コリンズやナタリー・ウッド、イザベル・アジャーニといった大物女優と次々と浮名を流し、才能豊かな芸術家であるがゆえプレイボーイの代名詞的存在でもあったとも言えよう。
政治的にもリベラルな活動家として知られ、自ら制作・監督・脚本・主演をこなした『ブルワース』('98年)ではそれを逆手にとって道化に徹し、完全に開き直っていた。
1937年3月30日 米・バージニア州リッチモンド生まれ