13.機体の小型化
カナード型の紙飛行機は飛行姿の優美さと共に機体には独特な造形の美しさがあり大きな魅力をもっている。カナード機は手投げでは難しく、発射はゴムカタパルトで規定のゴムを張りその張力で機体を打上げる。長い滞空時間を得るにはより高い高度が必要で上昇能力の向上のため軽量化と空気抵抗の少ない機体を作ることが他の紙飛行機と同様に急所となる。
カナード機の特質
カナード機は機体重量の大きな部分の主翼が機体の後部に配設されているため、長い胴体が着地での衝撃負荷で折損を起こしやすく、胴体をそのまま細くすることは難しくなる。
木材等だと胴体の強度は上がるがジャパンカップ競技の自由機種は紙に限定され、翼巾は165mm以上と規定されているので、それらの基準に合わせた機体の製作が必要となる。
競技でのゴムの規則変更
競技でのゴムカタパルトのゴムは当初は自由であったが、その後 @#20乳白色の糸ゴム100cmで二重折りと規制され、更に A#20乳白色の糸ゴム全長50cmで一重 B#20あめ色の糸ゴム全長50cmで一重と安全性の確保から弱いゴムへと変更された。
自作カナード機の変化
カナード機の大きさもカタパルトのゴムの規制に伴い機体を縮小させてきた。それをまとめて比較すると下図のL,M,Sのように変化し、現在はBのゴムに伴いSタイプのように機体は縮小した。これにより機体の製作精度も厳しくなり重心位置の設定や調整が微妙となった。
@ #20乳白色の100cmゴムを二重折り Lタイプ
全 長 : 225mm
A #20乳白色の50cmゴムを一重 Mタイプ
全 長 : 205mm
B #20あめ色の50cmゴムを一重 Sタイプ
全 長 : 175mm
各タイプの概略諸元
各タイプの概略の諸元を示すと下記のようになる。(前翼面積は主翼の約25%である。)
L タイプカナード M タイプカナード S タイプカナード 全 長 : 225mm 全 長 : 205mm 全 長 : 175mm 全 巾:172mm 全 巾:172mm 全 巾:172mm 主翼面積 : 60cm2 主翼面積 : 57cm2 主翼面積 : 52cm2 アスペクト比λ=4.93 アスペクト比λ=5.19 アスペクト比λ=5.68 前翼面積 : 15cm2 前翼面積 : 14cm2 前翼面積 : 13cm2 全翼面積 :
60+15=75cm2全翼面積 :
57+14=71cm2全翼面積 :
52+13=65cm2自 重 : 7±0.3g 自 重 : 6±0.3g 自 重 : 5.2±0.3g 翼面荷重 :
7÷75=0.093s/cm2翼面荷重 :
6÷71=0.085s/cm2翼面荷重 :
5.2÷65=0.080s/cm2製作用紙 : WW用紙 製作用紙 :
PHO 177 (漂白前)用紙製作用紙 :
PHO 177 (漂白前)用紙
Sタイプ カナードの最近の滞空記録
最近の記録会のデーターを参考とします。 2004/12/12 北関東紙飛行機競技会
場所 : 邑楽タワー広場
天気 : 寒い曇天 微風
記録 ;
(1) 29.9秒 (2) 31.3秒 (3) 34.3秒
(4) 26.8秒 (5) 31.4秒 平均 30秒
考察 : 上昇気流は少なく、機体の性能として
30秒で あると考えられる。(L,Mも同程度)