コラム 猫から学ぶ事
ご近所の飼い猫が、のこのこと家へやって来ては 毎日ごろごろしています。 私が勝手に名付けて呼んでいますが、年寄り猫は 「トン丸」、ぶさいくな「カマ」、やたらと足元にまとわりつく「ブリ」、この三匹が代わる代わる日課のように顔を出します。  別になにをするでもないのですが、挨拶がわりに声をかけてやります。 「どうしたん?あんた毎日暇でええなあ」 聞いているのか、いないのかひなたぼっこを満喫しています。
わざわざ来るのですから、猫にしてみれば居心地のいい休息地のひとつに考えているのでしょう。

「ネコに学ぶ」
「万物が師」と云う言葉がありますように、猫達の行動から学ぶ点が数多くあります。

「無用な争い身を滅ぼす  猫、悪態つかず」
  飼ってみるとわかりますが、猫も性格がそれぞれに違います。ワイルド派、お嬢様タイプ、優等生、ほんとうに猫さまざまです。
当然の事ながら、猫も愛情をそそげば、なついてきます。 邪険にすれば、近寄りません。 
ねこは、 聞いているのかいないのか、無関心を装っていますが、実のところ、言葉かけを待っています。 愚痴もだまって聞いてくれます。  猫はとても聞き上手です。人の常として、悪口、陰口が口端からこぼれてしまいますが、猫は決してそのようなことも無く、その徳有るところも、猫を飼う魅力のひとつかもしれません。猫に限らず動物は、人間様の地位とか、名誉など、どうでもいい訳で、 我が身にとって 身の危険や、餌の確保など、生きていく術の直感で選ばれてしまいます。


「猫に無駄なし」
  猫が家にいるだけでやすらぎを感じる人は多いと思います。
老人施設の中には猫とのふれあいが出来たり、ねこと一緒にいることで生き甲斐をもたれる老人の方も多いと思います。古代エジプトの壁画にもみられるように、遙か昔から人間との関わりあいがありました。 地方の漁村や、町家、下町のように猫の似合う場所、猫に会える街は、しあわせが絵になっているような風景です。

「猫、財福を招く 犬は家を守る」
  水商売ならずとも、一般のお店でも、みかけるのが招き猫です。
お客様にご来店頂くように、目に触れるところに鎮座ましてます。 右手を挙げているのがは福を招き、左手を挙げているのがお客様を招くといわれています。
因みに、黒猫は災難除け 白猫は福を招くそうです。

「互いに距離を保つ事」
  のら猫の集会をあちこちでみかける事があります。 わけもなく集まって居るようにみえますが、ちゃんと理由があります。   基本的には単独で行動する動物ですが 状況に応じて、共存関係をうまくつくらなければなりませんので、 つかず離れずのポーズをとりながらうまく猫同士のコミュニケーションを保っているところはなかなかの軍師です。
犬の場合は飼い主に忠実なところが犬好きにはたまらないようですが、猫は飼い主を、ご主人様であっても やたら媚へつらわない所が可愛いらしくて飼っているんでしょうか、程良い距離を保ちつつ生きていく姿は、ストレス社会においては、よいお手本になります。

猫は 平安時代の頃に「手飼いの虎」という雅称で詠まれていたそうですから、王朝貴族達の良き話相手であったことは容易に想像できます。


「ねこの目力(めぢから)」
猫や犬にじっと見つめられると、普通の人ならなんともいえない気持ちになります。 多分何かを訴えているのでしょうがわからないところが、いとおしいというか目ぢからの威力です。 この点では人間はかないません。 人間の場合の目力は威嚇する時、力を誇示するときで、良い印象がありません。 太陽と北風のお話しではありませんが、 人が望むものはあたかかいものや純粋なものに惹かれるものです。
愛情ねこのページ
三方よしから学ぶ     児島高徳に学ぶ