スモーク・サーモン



  
     私は、大のサーモン好き。鮭なら何でもOKですが、焼きは紅鮭、刺身はキング・サーモン、
     特に腹身の油ののったハラスが大好物。買い物に行くと、いつも魚売り場で美味そうな鮭
     を探してます。
      鮭の燻製と言えばスモーク・サーモン、冷燻なのでちょっと手間が掛かりますが、そのまま
     食べても美味しいですし、サラダやピザのトッピング、サンドイッチ、色々使えて便利です。
     冷凍保存もできます。




《 作り方 》 

    1 仕入れ



     私は近所の業務用食品卸問屋の魚屋さんで仕入れてます。これはトラウト・サーモン、
     新鮮で油がのってます。そのまま刺身で食べても美味そうなのがGOOD!
     トラウト・サーモンはキングサーモンなどに比べると値が安いですが、その分、気軽に燻製
     ができます。魚屋さんの店頭に大きいのが無くても、柵取りの刺身が置いてあったら、
     「これ、半身ください」と言うと、奥から出してくれると思います。骨抜きや皮の処理など面倒
     なことがなくて、とっても楽です。(^^)v
     でも、いつかはキング・サーモンやアトランティック・サーモンなど大型の鮭で作ってみたいも
     のです。(腕が上がってから・・・?)

    2 ソミュール液作り



     塩分8〜9%のソミュール液で漬けます。これだと、塩抜きがほとんど必要なく、さっと
     洗う程度で済みます。塩抜きのために水に漬ける時間が長いと、サーモンが柔らかく
     なって扱いが難しいのと、何となくサーモンの味が水っぽくなってしまうような気がする
     し、風乾も大変です。

     《サーモン1kg/約500ccのソミュール液》

       水:450cc、白ワイン50cc(あれば)、塩45g(9%)、三温糖15g、ローレル3枚、
       粉白胡椒1g、黒胡椒粒約20個を粗くすり潰したもの、玉ねぎスライス1/4個分、
       にんじんスライス約3cm分、(あれば、セージまたはローズマリー少々)
       これを鍋に入れてひと煮立ちさせ、完全に冷まします。

    3 漬け込み



     サーモンをビニール袋に入れ、ざるで濾しながらソミュール液を注ぎます。
     次に、ビニール袋の空気をできる限り抜き、口を縛り、約24時間冷蔵庫で漬け込んで
     おきます。

    4 塩抜き



     漬け込みが終わったら、水をたっぷりと張ったボールの中で、やさしくさっと表面の
     香辛料を洗います。サーモンの表面がほんの少し水分を含んできたかな?(表面が
     ちょっと白っぽくなる) というとこまで塩抜きします。どうしても表面と端っこだけは塩が
     きつくなるのでこうしてます。洗う時間を含めて1分くらいです。

    5 脱水&風乾



     キッチンペーパーで包み、水分をふき取ります。包んだまま放っておくと徐々に水分が吸収
     されます。力を入れないようにしましょう。これを数回繰り返します。



     通常の風乾の場合は、風通しのよい日陰(20度以下)で、8〜10時間です。 最後の
     2時間くらい、扇風機で弱い風をあてると良いでしょう。
     冷燻の場合、ほとんどこの時点で仕上がりの固さが決まるので、仕上がりを想像しながら風乾
     します。



     これが風乾後のサーモンです。表面がさらっとして弾力があり、ちょっと脂が浮いてきてます。



     気温が高い場合は、伝家の宝刀「ピチット・シート」で風乾です。スモーク・サーモンは生で
     食べることが多いので、衛生上もGOODです。包むようにして冷蔵庫で一晩、8〜10時間
     でちょうどいい感じに脱水ができます。

    6 燻煙



     燻煙の温度は30℃以下で約2時間です。冬の日射が無いときがお勧め、日射があると
     どうしても温度が上がってしまいます。写真の様に、氷を使うと温度上昇を抑えられます。
     サーモンは網に乗せてます。フックで半身を引っ掛けるとかっこはいいのですが、下の方
     が火種に近すぎます。それに、重さで落っこちても大変なので、ここは無理せず確実に!

     気温が高めの時はスモークウッドで・・・、私は「なら」を使ってます。(ならは色つきが良いとか)
     


     ウッドに火を点けるのに便利なのが、バーナーです。これは、炭の着火や料理にも使えますの
     で重宝してます。



     燻煙が終わったら2時間ほど日陰で風にさらし、煙っぽさと余分な水分を飛ばします。
     よりハードに仕上げたい場合はさらに6〜8時間くらい風乾します。
     あとは、ラップに包んで一晩くらい冷蔵庫に入れておきます。この時点では煙の香りが
     きついですが、だんだん馴染んできます。
     真空で冷凍保存できますよ。



スモーク・サーモン入りクラム・チャウダー



   これは、私の大のお気に入り!スモーク・サーモンの尻尾の部分を使ったクラム・チャウダーです。
   尻尾はちょっと塩が回りますのでこのようにして食べてます。
   アサリと自家製ベーコンとの相性抜群!こくが出て、クラム・チャウダーがとても豪華になります。

ページTOPへ



アスパラとスモーク・サーモンのピザ



   こちらはアスパラとスモーク・サーモンのピザです。アスパラとの相性抜群!サーモンはピザが
   焼きあがった後にトッピング。ほんの少し火が通ってます。タバスコより黒胡椒が合いますね。

ページTOPへ
      
HOMEに戻る
HOMEに戻る