トロイア戦争最大の謎といえば、やはりこのつじつまがどうにも合わない時の流れでしょうか?
アキレウスに関してはいくつも年齢がはっきりと開示されている伝承がいくつかあるので、ここでは彼の年齢から推測した年表を作ってみました。


アキレウスの年齢アキレウスの様子アカイア側の様子トロイア側の様子

誕生前



テティスとペレウスの結婚式





ヘレネ誕生





















ヘレネが13歳の時テセウスにさらわれる。

ヘレネ、メネラオスと結婚。
ヘレネとメネラオスの間にヘルミオネ誕生。

パリス誕生

パリス、イーデー山に捨てられる


パリスの審判


パリス、オイノネと結婚。



パリス、アルテミスに導かれてトロイア王家の一員に迎え入れられる。



パリス、ラコニアへ行く為の船を建造。

0歳

リギュロン(明るい声を持つ者)誕生

0〜1歳

テティス、リギュロンを不死にしようとした行為をペレウスに見つかり、海へ帰る。


ペレウス、リギュロンをケンタウロスのケイロンに預ける。リギュロン、アキレウスに改名する。

1〜6歳

ケイロン、アキレウスを臓物と隋で養い、教育を施す。

6〜9歳

アキレウスが6歳になった時、野獣狩りを始める。



トロイア戦争のきっかけを作った2人の誕生からヘレネ誘拐前を年表にするととりあえずこんな感じですかね?
このパリスの審判からヘレネ誘拐までかなり時間が空いてしまうんですけど、こうしないとどうしてもアキレウスの年齢に合わせられないんですよね〜

↓ ↓ ↓ 次はトロイア上陸までを伝承別にした表です。 ↓ ↓ ↓


アキレウスの年齢伝承1伝承2
6〜9歳

パリス、ラコニアを訪問、10日目にメネラオスが留守にした際、ヘレネを財宝と供に奪う。


テュンダレオスの誓いに従いアカイア諸侯に出兵要請。

オデュッセウス従軍

メネラオスとオデュッセウスがヘレネ返還を求めてトロイアを訪問したが、拒否される。

パリス、アルテミスに導かれてトロイア王家の一員に迎え入れられる。









パリス、ラコニアへ行く為の船を建造。

9歳

カルカス、トロイア陥落にはアキレウスの従軍が不可欠と予言する。
テティス、アキレウスをスキューロス島に匿わせる。

伝承1

9〜15歳


伝承2

13歳





アキレウスとスキューロス島の王女デーイダメイアが結ばれる。

デーイダメイア、ピュロス(ネオプトレモス)を懐妊。
オデュッセウス、アキレウスをスキューロス島より連れ出す。


パリス、ラコニアを訪問、10日目にメネラオスが留守にした際、ヘレネを財宝と供に奪う。

テュンダレオスの誓いに従いアカイア諸侯に出兵要請。

オデュッセウス従軍

メネラオスとオデュッセウスがヘレネ返還を求めてトロイアを訪問したが、拒否される。

15歳

アキレウス、ミュルミドネスを率いて従軍。

15〜17歳

第1回、トロイア遠征。航路を間違え、テウトラーニアを襲撃。


テウトラーニアのテレポス王がアキレウスに負わされた傷が治らずオレステスを人質に治療を要求。アキレウスが槍の錆を削って治療した。

第1回、トロイア遠征。航路を間違え、テウラトーニアを襲撃。
テウラトーニア襲撃の帰り道、スキューロスに立ち寄りデーイダメイアと結ばれる。デーイダメイア、ピュロス(ネオプトレモス)を懐妊。



テウラトーニアのテレポス王がアキレウスに追わされた傷が治らずオレステスを人質に治療を要求。アキレウスが槍の錆を削って治療した。

17〜25歳

アウリスに引き上げた諸侯は一旦領地へ戻る。

オデュッセウスとネストル、ペレウスの館を訪れアキレウスに従軍の要請をする。

アウリスに引き上げた諸侯は一旦領地へ戻る。

26歳

第2回トロイア遠征の為、再びアウリスに集結。

順風が吹かずイーピゲネイアの犠牲により出港。

    

ヘレンポントス海峡に上陸し両軍戦闘開始。アカイア勢ではプロテシラオスが戦死。トロイア勢ではキュクノスがアキレウスに討ち取られる。

26〜34歳

アキレウスによる近隣の都市や島の襲撃が行われる。(海上12、陸上11の都市)
アキレウス、テベを襲撃してアンドロマケの父、兄弟を討つ。
クリュセスの娘クリュセイスを捕虜としアガメムノンに献上する。
アキレウス、リュルネソスを襲撃して領主ミュネスを討ち、その妻ブリセイスを自らの愛妾とする。
アキレウス、アポロンの怒りを静めるため水汲みの女達の護衛を勤めていたトロイロスを待ち伏せして惨殺する。(その際にポリュクセネを見初めたのではないかと言われている。)


アキレウスの従軍するまでのルートを伝承別にしてみました。
スキューロス島でのピュラちゃん生活をした場合とスキューロスへはテウトラーニアの帰り道に寄ったという説です。
私としては少年(少女?)時代をスキューロスですごしたピュラちゃんがなんとも捨てがたいのですが、9歳でカルカスがアキレウスの参戦を予言してテティスがスキューロスに隠した説は、ヘレネ誘拐から2年後に第一回遠征軍が成り立たないんですよね〜
なんていったて15歳で初回の遠征をしているわけですから・・・

伝承2の場合カルカスの予言がなくなってしまうんですけど、あの予言はスキューロスへ行くことが前提になるので省いても問題ないかと思われます。
こちらの伝承のほうが年代的にはつじつまが合わせやすいと思うのですがいかがでしょう?
こちらなら無理やり伝承1に入れた、アキレウスをペレウスの館に迎えに行ったという「イリアス」の伝承がぴったり合うんですよね☆
ネオプトレモスが何歳で従軍したのかは謎ですがこちらの説だと10代で行かせられますし、いかにも初陣のお年頃って感じですねvv

次はイリアスから!!


経過日数イリアスの主な出来事

35歳
イリアス1日目〜9日目

クリュセのアポロン神官クリュセスがアガメムノンの捕虜となったクリュセイスの娘の返還を要求。アガメムノンがクリュセスを手ひどく追返す。クリュセスがアポロンに祈り怒ったアポロン、アカイア陣営にペストを流行らせる。

35歳
イリアス10日目

アキレウスが集会を開き、カルカスに疫病の原因を尋ねる。カルカスの話に激怒したアガメムノンが、アキレウスの捕虜ブリセイスを要求、怒ったアキレウス戦線から身を引き陣営にこもる。アキレウスが母テティスにゼウスによりアガメムノンに神罰が下るよう願う。

35歳
イリアス21日目

エチオピアからオリュンポスに帰ってきたゼウスに、テティスがアキレウスの名誉が回復するように懇願する。

35歳
イリアス22日目

メネラオスとパリスの一騎打ち。
ディオメデス、アテナの加護を受けトロイア勢を殲滅、アイネイアス、アフロディテ、アレスを傷つける。
ディオメデスとグラウコスの武具交換。
ヘクトルとアンドロマケ最後の別れ。
ヘクトルと大アイアースの一騎打ち

35歳
イリアス23日目

戦死者の埋葬。

35歳
イリアス24日目

埋葬者のための塚を築く、アカイア勢の防壁造り。

35歳
イリアス25日目

神々が戦闘に介入することをゼウスが禁じる。
アカイア勢の劣勢にオデュッセウス、大アイアース、ポイニクスがアキレウスの戦線復帰の嘆願に行くが申し出を拒絶される。
オデュッセウス、ディオメデスの2人がトロイア陣営の偵察に行き、トレケ勢を襲撃する。

35歳
イリアス26日目

ヘクトル、アガメムノン、オデュッセウス、ディオメデス、エウリュピュロス、マカオン負傷。
両アイアースの奮戦空しく、ヘクトル、リュキア勢がアカイア陣営の防壁を突破する。
ポセイドン、アカイア勢の窮地を見かねて応援に駆けつける。
ヘラが一計を案じ、ゼウス騙しを実行してアカイア勢を優勢にさせる。
目覚めたゼウス大激怒。戦況が覆されてアカイア勢の船に火が放たれる。
アカイア勢の苦戦にパトロクロスがミュルミドネスを率いて参戦、サルペドンを討ち取る。

パトロクロス、ヘクトルに討ち取られる。
メネラオスがパトロクロスの屍を守って奮戦、アキレウスの武具はヘクトルに奪われるが亡骸を無事にミュルミドネス陣営に運び込む。
アキレウス、親友の敵を討つため戦線復帰を決意する。
テティスがヘパイストスにアキレウスの武具造りを依頼する。

35歳
イリアス27日目

ブリセイスの返還。
アキレウス戦線復帰。神馬クサントスが死の予言をする。
ゼウスより神々に戦闘介入の許可がおりる。
絶体絶命のアイネイアスをポセイドンが救う。
アキレウス、スカマンドロス河で大量虐殺をする。怒った河神に苦しめられるがヘラの命令でヘパイストスが河神を屈服させる。
アキレウスとヘクトルの一騎打ち。ヘクトル討ち取られる。
アキレウスの元へパトロクロスの亡霊が現れ火葬の催促をする。

35歳
イリアス28日目


パトロクロスの葬儀。

35歳
イリアス29日目


アキレウスが葬送競技を開催し、アガメムノンと和解する。

35歳
イリアス30日目〜36日目

アキレウスがパトロクロスのうさを晴らす為ヘクトルの亡骸を戦車で引き回す。

35歳
イリアス38日目

神々がヘクトルの亡骸を返還させることを決定する。
ゼウスの命を受けたテティスがアキレウスの元を訪れ、ヘクトルの亡骸を返還するよう説得し、これに応じる。
ゼウスの命を受けたイーリスがプリアモスの元を訪れ、ヘクトルの亡骸を引き取りにアキレウスの元へ行くよう伝える。
プリアモス、従者一人と供にヘルメスの道案内でアキレウスの元を訪れヘクトルの亡骸を引き取る。
アキレウス、ヘクトルの葬儀のために11日間の休戦協定を約束する。

35歳
イリアス39日目〜47日目

九日間、ヘクトルの亡骸を館で弔い、その間火葬の準備が整わされる。

35歳
イリアス48日目

ヘクトルの火葬が執り行われる

35歳
イリアス49日目

ヘクトルの骨が墓所に納められ、供養の宴席が設けられる。


つづいてアイティオピスです。
こうして見ると本当にわずかな期間ですね。


アイティオピス経過日数アイティオピスの主な出来事

35歳
アイティオピス1日目
(イリアススタートから50日目)

アマゾンの女王ペンテシレイア来援

35歳
アイティオピス2日目


ペンテシレイア、アキレウスに討たれる。

35歳
アイティオピス
2日目〜数日間


エチオピア王メムノン来援。
アンティロコス、メムノンに討たれる。
アキレウス、メムノンを討ち取る


次の小イリアスではまた伝承が分かれます。
伝承2の方はアレクサンドリア時代の異聞だそうです。
物語的にはこちらのほうがロマンテックなんでしょうけど、伝承1の方がやはり正道でしょう。
ここでアキレウスが死んでしまいますが、このままラストの帰還まで行っちゃいます!!


小イリアス経過日数伝承:1伝承:2
小イリアス

メムノンを討ったアキレウス、そのままイリオスの城壁内に侵入し、アポロンの加護を得たパリスに討ち取られる


アキレウス、アポロン神殿でトロイアの王女ポリュクセネと密会しているところを策謀によりパリスに討たれる

アキレウスの亡骸を守るべく大アイアース奮闘。そこへオデュッセウスが駆けつけてアカイア陣営へ運び込む。
アキレウスの葬儀の後、葬送競技をテティスが開催。アキレウスの武具を巡って大アイアースとオデュッセウスが対立。軍配がオデュッセウスに上がる。
アキレウスの武具を勝ち得なかった大アイアースがアカイア勢に殺意を抱く。アテナに狂気を振り掛けられ家畜小屋を荒らした後、その行為を恥じて自害する。
オデュッセウスとディオメデス、アキレウスの遺児ピュロス(ネオプトレモス)を迎えにスキューロスへ向かう

エウリュピュロス来援
1日目〜2日目

エウリュピュロス来援。
アカイア勢、エウリュピュロスの猛攻に大苦戦

エウリュピュロス来援
3日目

アカイア勢更に苦戦。戦死者を弔う為に2日間の休戦を申し出る。

エウリュピュロス来援
4日以降〜

エウリュピュロスによりアカイア陣営敗退寸前

ネオプトレモス来援
1日目

デュッセウスとディオメデスがネオプトレモス)伴って帰還。
両英雄の帰還とネオプトレモスの来援にアカイア勢何とか戦況を盛り返す

ネオプトレモス来援
2日目

ネオプトレモスとエウリュピュロスの一騎打ち。軍配はネオプトレモスに上がる。エウリュピュロス死亡。
エウリュピュロスの戦死に戦況はアカイア勢が優勢となる。

ネオプトレモス来援
3日目

ネオプトレモス、アキレウスの墓に赴く。

ネオプトレモス来援
4日目

ネオプトレモス、デーイポボスと合間見える。デーイポボス逃走。アポロンがネオプトレモスを討ち取ろうとするがポセイドンがこれを阻止する。
戦闘終了後、カルカスがトロイア落城にはヘラクレスの弓が不可欠と予言する。

ネオプトレモスス来援
4日目以降〜


オデュッセウスとネオプトレモスがヘラクレスの弓を手に入れる為にレムノス島にむかう。ピロクテーテスに拒絶されるが神格化したヘラクレスが説得し、ヘラクレスの弓を携えてピロクテーテスが従軍。

ピロクテーテス復帰
1日目

ポダレイリオスがピロクテーテスを治療する。

ピロクテーテス復帰
2日目

ピロクテーテスがパリスと対決。パリスが重症を負う。

ピロクテーテス復帰
3日目以降〜

パリス、傷の治療を求めてイーデー山のオイノネを訪ねる。治療を拒否されてパリス死亡。オイノネも後を追い自害する。
パリスの後継者を争いデーイポボスとヘレノスが対立。デーイポボスに軍配が上がりヘレノスはイーデー山に引きこもる。
ヘレノスがイーデー山に隠居していることをカルカスが察知。トロイア落城の秘密を知るべくこれをオデュッセウスが捕らえる。
ペロプスの骨を準備した。
オデュッセウスとディオメデスが、アテナのパラディオンを手に入れるべくイリオス城内に潜入。ヘレネの助けを得て見事パラディオンを奪取。


イリオスの攻略

名工エペイオス、アテナの加護を得て巨大な木馬を建造する。
木馬とシノンを残し、アカイア勢テネドスに隠れる。
ラオコンが木馬を警戒。ヒュドラに襲われる。
カッサンドラが木馬はアカイア勢の罠と予言、聞き入れられず。
ヘレネが木馬に兵士らが潜んでいるのではないかと声色を使って誘う。
木馬が城内に引き込まれ、トロイア中が饗宴を開く。

宴会が終わった頃木馬より出てきたアカイア勢及びテネドスからの奇襲を受けイリオス落城。
デーイポボス、メネラオスに討ち取られる。
プリアモス、ネオプトレモスに討ち取られる。
カッサンドラ、小アイアースに陵辱される。
アステュアナクス殺害される。
アイネイアス、アンキセス、アスカニオスの親子トロイアよりアフロディテの導きで脱出。


帰還攻略

財宝及び女達の分配が行われる。
  ・カッサンドラ=アガメムノンへ
  ・アンドロマケ=ネオプトレモスへ
  ・へカベ=オデュッセウスへ
  ・ポリュクセネー=アキレウスの黄泉路の供をさせられる。

メネラオスとアガメムノン神々にささげる贄の件で袂を分かつ。
アカイオイそれぞれ帰国の途に着く。

小アイアース

カッサンドラを陵辱したことにより神の怒りを買い溺死

カルカス

コロポーンで気落ちして死亡

ネオプトレモス

モロッソスへ

ポダレイリオス

ケルソネーソスへ

ディオメデス・イドメネウス

帰国後、南イタリアへ追放される

ネストル

無事ピュロスへ帰国

アガメムノン

帰国後、正妻クリュタイムネストラにカッサンドラ共々惨殺される

メネラオス

ヘレネと供に放浪の末、8年後に帰国

オデュッセウス

大冒険と放浪の末、10年後に帰国




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