正面に手術モニター

手 術 中 の 状 況

アンドレ動物病院

滅菌された器具

当院における 手術の状況を ここでご説明いたします。

<< 手術内容の説明、理解、同意 >>
手術は 去勢、避妊手術希望あるいは手術が必要とされ、手術内容および なぜ手術が必要なのかを飼い主さまにご説明し、飼い主さまが手術に同意された場合のみ行われます。
この時、かかる費用に関しての大まかな見積もりも ご説明させていただいております。
(ただし、予想外の治療、入院期間により費用合計は変化します。)

<< 手術のリスクに対するご理解 >>
手術は普通、麻酔あるいは沈静した状態(一定時間動けないようにする)にて行われますが、麻酔、沈静、手術によるペットに対する影響は、個々の年齢や体調により異なり、手術前に予想できない状態を招く危険は、どんな麻酔手術にもある可能性を認識していただく必要があります。

手術以外に命を救う方法がない場合は、それらの危険性も認識して手術することも当然ありますが、そういうケースでは、事前に十分にご相談しております。

<< 手術前の動物の状態把握 >>
不測の事態が起きないように、当院では手術前に各種検査(血液検査、レントゲン検査、エコー検査、心電図検査など)を手術数日前あるいは手術当日に行っております。
重大な異常が確認された場合は、手術の延期および中止を決断することもあります。

<< 手術を成功させるための注意および努力 >>
手術中は左図のような手術モニターを使い手術中の異常に いち早く気づき、対応できるようにモニターして行っております。

当然ではありますが、手術に使用する器具などは、滅菌といって、細菌を死滅させた状態にて、保管された状態のものを使用し、手術衣やドレイプも滅菌したものを使用いたしております。
(洗浄し、オートクレーブという蒸気釜みたいな機械にて、パックした状態で高温高圧で菌を死滅させる。)

また、当院では骨折整復手術はもちろん、すべての動物のすべての開腹手術(避妊手術など)において、滅菌された手術用のプラスチックドレープを必ず使用しています。
(手術前に必ず動物の毛刈り、皮膚の洗浄、消毒を行うわけですが、どんなに完全に行っても皮膚を滅菌状態にはできません。
プラスチックドレープは洗浄消毒された皮膚にぴったり張り付けて、切開するので、皮膚表面の細菌、毛、汚れが体の中に入らない画期的な製品です。
もちろん、使い捨てで、安価ではありません。)

手術において、場合により炭酸ガスレーザー、電気メス、手術用顕微鏡などを使用し、より正確、迅速な手術、ペットに対する影響の軽減に努めております。

また、手術前や手術後には数日間、鎮痛剤を投与し、動物の手術後の快復を早めるように努めております。

切開する腹部にプラスチックドレープが貼り付けられている状態。
この上から、メスにて切開していく。(猫の避妊手術)