私は 小学校から中学校にかけて うさぎを2羽、その後 高校生のときにミニうさぎを1羽、
そして、現在 ネザーランドドワーフという小型のうさぎを 2羽飼っています。
最初の子供たちは特に病気もしませんでしたが、
ミニうさぎのモモちゃんは 3歳のときに少しずつ食欲がなくなり、
近所の犬猫病院で診てもらい
脱水症状と舌が切れているということで補液をしてもらいましたが、
残念ながら、そのまま亡くなってしまいました。
モモちゃんが亡くなった時は本当に悲しくて、悲しくて、
早く気づいてあげられなかった自分が悔しくて、
涙が出て止まりませんでした。
そして、人間とは違い言葉を話さない動物の医療の難しさを感じました。
そんなこともあり、具体的ではありませんが、 「動物に関わる仕事をしたい」 という目標が
私のなかで 徐々にでき始めました。
そんな中、自分の進路を決める高校3年生の冬に父が病気で亡くなりました。
高校卒業後は進学して、もっと動物に関わる勉強がしたいと考えていたのですが、
学費もかかり 母に負担となるため、進学をあきらめて就職することも考えました。
しかし、母は
「 学費のことは気にせず大学にすすみ、自分のやりたいことをやっていいんだよ 」 と
背中を押してくれて、高校卒業後、畜産系の大学に入りました。
そして、一人暮らしをしながら、現在 家にいる2羽のうさぎを飼い始めました。
前の子のようにしないためにネットでウサギをよく診ている病院を探し、
健康診断や調子が悪いときの診察などに行くようになりました。
今まで、あまり病院にかかったことがなかったので、病院によってよく診ている動物や説明する内容がこんなにも違うものか と そこで初めて知りました。
私のいた学科では 食品関係、化粧品関係の企業が主な就職先でした。
学校で学んでいた内容は興味ある分野でしたが、
3年生になって いざ就職活動について考えると、
本当にこれが 自分のやりたい仕事なのか??! と疑問に思うようになりました。
もっと 動物のための仕事をしたい!
もっと ウサギの医療について知りたい!
もっと 自分と同じようにウサギを大切に想う人たちの役に立ちたい!
そう思い始め 大学4年生の1年間 社会人向けの夜間の動物看護専門学校に
アルバイトで貯めたお金で 通いました。
もちろん 2年3年と勉強する専門学校に比べ授業数や実習は少なかったですが、
やっと見つけた具体的な目標に進む日々はとても 充実していました。
そして、就職活動を兼ねた動物病院の実習先を探すときに
私にとってとても重要だったのが、
「 うさぎ の 診療 」 でした。
地元の栃木県の口コミサイトやウサギの飼い主さん情報サイトを見たりして
見つけたのが 「アンドレ動物病院」 でした。
さまざまな症状・状態のウサギの飼い主さんからの書き込みがあり、
それらを読んで、「 私も 行ってみたい! 」 と思ったのが 第一印象でした。
実際に実習見学させていただくと、診察の見学や作業のお手伝いをするなか
スタッフの方々が優しく指導してくださり、数日間ではありましたが、
とても楽しく あっという間に時間が過ぎました。
ちょうど 大掃除の時期で外来診察は落ち着いていましたが、
スタッフがテキパキと仕事をする姿は とてもかっこよく 生き生きとしていて、
「 自分も こういう看護師になりたい!! 」 と思いました。
そして、アンドレ動物病院に就職でき、 アンドレの一員になることができました!
当時、 これからアンドレで仕事ができることを本当にうれしく思いましたし、自分がやりたいと思う仕事につけたことを 母もとても喜んでくれて 応援してくれました。
あれから、約1年半 病院の現場で働いて、 患者動物が亡くなって涙を流したり、
元気になって喜んだり、たくさんの経験をすることができました。
今は亡き愛ウサギ モモちゃんのおかげで
以前なら気づかなかった日々の変化にも 目を向けるようになり、
今まで出会った患者ウサギたちの症状などとあわせて
ウサギの病気や健康管理についても
少しづつ 知ることができました。
現在、今飼っているウサギも定期的に奥歯の不正咬合で麻酔下で削ってもらっています。
モモちゃんがいなかったら、
この仕事を選んでなかったら、
そしてアンドレで働いてなかったら、
以前のように 気づいてあげれずに悪化して命にかかわる状態になっていたかもしれません。
高校卒業時には別の道に進もうとしていた私ですが、今はこの仕事に就き、アンドレで働くことができて本当に良かったと思っています。
専門学校での勉強は短い期間でしたが、それに大学での4年間が合わさり、今仕事をしていくにあたってとても役立っています。
現在は実家で母とウサギ2羽、そして今年の10月からは捨てられた仔猫が新たに家族の仲間入りして、楽しく充実した日々を送っています。
私がこの仕事に就くきっかけをくれた亡きモモちゃんにはとても感謝していますし、
私を受け入れてくださった、院長、副院長、スタッフの皆さまにも感謝しています。
そして、一生懸命に働き、私を大学に行かせてくれた母に感謝して、
これからいろんな形で恩返ししていきたいです。
まだまだ未熟でありますが、自分のできることを精一杯やり、この仕事を選んだ時の気持ちを忘れることなく日々努めていきたいと思います。