2003年3月
うちの部長(長男:4歳)には、大好きなタオルがある。
誕生祝いに いただいた黄緑色のタオルなのだが、いつかしら、そのタオルを身体にかけて、
触りながら、寝たり、テレビを見たりしないと気が済まないようになっていた。
一枚だけだと臭くなり、洗濯中は 「 タオル、タオル!! 」 とうるさいので、
予備にタオルを幾つか買って、(精一杯同じ色、手触りを探して)
なんとか すり替えようとしたが、判ってしまい、
結局、今合格しているタオルは元祖を入れて3枚ある。
(元祖のタオルは一番という名前がついている。)
また、 それら三枚のタオルを身体に順番どうりに正確にかけないと 気に入らないらしく、
ソファに寝転がり、 「タオルかけて!タオルかけて!」 とうるさい。
試しに順番をわざと間違えると 「違う!!」 と怒り出す。
最初はタオルを触っていただけだったが、ちょっと前から、タオルのループの糸を手や口で引っ張り、
引きちぎり、指で丸め、いじくるのが好きになってきた。
おかげで、何でこんなところに、というところに丸まった糸くずが落ちていたり、
大事に置いてあったりする。
たとえば トイレの手洗い台の上 などに・・
(ごんぎつねの物語で縁側に置いてあったドングリや木の実のように)
もっと最近は、一番のタオルに穴を開け、指を入れるようになってきた。(一番タオルはピーンチ!)
でも、そういえば、私も小さいころ、布団カバーの縫い目に 親指以外の4本の指を入れるのが、
好きだったのを思い出した。 なんか しっくりくる感覚なのである。寝る前は特に重要な行為であった。
(顔が当たる布団の短辺部が汚れるので、母がタオルを縫い付けていた。)
いつもいつも指を入れるので、だんだんに糸がほつれ 伸びてベロベロになって、
ベロベロになりすぎると、興味を失って、縫い直しをしてもらっていた。
また、きっちり縫いこんであって 硬く指がまったく入らないカバーは気に入らなかった。
(たぶん いい加減にして! 状態で やれるならやってみろ って感じで ぎっちり縫いこんであった。)
( 当然 現在は そのような癖は ございません。 )
小さいころ、引き出物の羊羹が好きで、一口食べては、布団に入り縫い目に指を入れていた。
(枕元に羊羹置いて 寝ながら食べればイイジャン、なんて思うが、
多分布団の上では 絶対に食べてはダメと硬く禁じられていたと思われる。 私の母は怖かった。)
だから、息子の気持ちは判るが、ちょっとヤツはうるさすぎ〜っ (誰に似たんや!!)
人それぞれ、幼少時のお気に入り があると思うが、その傾向に遺伝性があるのかは知らない。
しかし、嫁は 「 わたしは なかった!! 」 と言い張る。
また、私の父は昨年他界したので確認しようがない。
こうなると、息子の息子をリサーチしないといけないと思っている。
2003/03